行政書士を未経験で開業したブログ的な話

当事務所には稀に「行政書士として開業したいので話を聞かせて欲しい、挨拶したい」というお問い合わせがあります。基本的にはお役に立てることがあれば嬉しいので、会ってお話をさせて頂いています。このページでは私が行政書士として開業したときのことなどを書きます。

 

2014年に未経験で開業

私は2014年に開業しました。年齢は30歳のときです。それまでは東京で普通のサラリーマンをしていて、まったく法律に関係のない仕事をしていました。サラリーマンとして働くことが向いておらず、仕事辞めたいな、いつか北海道に帰りたいな…とりあえず資格でも取るか、という感じで行政書士の資格を取りました。親もそんなに辛いなら戻っておいでということで、サラリーマンを辞めて札幌に来ました。ただニートだと恥ずかしいので、とりあえず行政書士として開業することにしました。実質はニートです。正直、行政書士として食べて行こうとは思っていませんでした。儲からないと思っていました。

 

離婚に限定してホームページを作る

行政書士として働いた経験もコネもなく、何から始めていいか分かりません。面識のない士業に営業に行くとか無理です。建築業許可とか難しそうでできる気がしません。私の唯一の特技?はもともとシステムエンジニアだったので、普通の士業の方より少しはITが得意です。インターネットのみで集客(営業)することは決まっていました。そうなると法人より個人が相手で、件数の多い案件が良いと感じました。相続、離婚、外国人ビザなどが候補です。英語はしゃべれない、高齢者はインターネット検索しなさそう、という消去法で離婚の案件に特化したホームページを作ることになりました。市販の本を参考にどんどんページを増やしていきました。

 

公証人が教えてくれた

当たり前ですが、最初の半年間は仕事(問い合わせ)がありませんでした。仕事がないのは仕方ありません。それでも半年後、はじめての離婚相談の問い合わせがありました。正直、問い合わせが来たのはいいけれど、まったく自信はありません。もし分からなかったら謝って断ろうとばかり考えていました。結果的には最初のお客様はすごく優しい方で、その場でご依頼もありました。離婚の公正証書案のご依頼でした。私自身も離婚したことはないので、はじめて公証役場で離婚の書類の相談をしました。公証人はすごく優しい方で、色々と「こういう感じで書くよ」「こういうことは書けないよ」と教えて貰えました。すごく助かりました。公正証書関係の業務は最終的に公証人が作成してくれるので、自信のない私にはすごく有難い仕事でした。はじめての依頼は無事に終えることができました。ちなみに数年後、その最初のお客様から再婚しました!とメールがありました。

 

相談が来る、経験が増える、サイトが充実する、の好循環

それから相談を受けるたびに経験や知識が増えていきました。その中で本やインターネットには載っていない悩み、現状を知ることができました。お客様から教えて貰った情報(区役所でこんなことを言われたなど)もたくさんありました。そうして得た情報をホームページに反映することで濃い内容、悩んでいる方に響く内容になっていきました。相談が来る、経験と知識が増える、サイトが充実する、さらに相談が来るの好循環が生まれていきました。「離婚の書類作成」から「子供の養育費や進学費用を中心にした離婚の書類作成」に変化していきました。

現在のホームページは1か月に1万回、閲覧されています。LINEの有効登録も3千件以上です(LINEの公式アカウントで行政書士と検索して、おそらく日本で一番多いと思います)

開業して数年で普通のサラリーマンくらいの年収を稼げるようになりました。他の士業の方から話を伺うと、私のようにインターネットだけで集客している方は少ないようです。開業したあとで、色々なニッチな業務や集客の仕方があるんだなと知りました。

 

開業して感じたこと、成功や失敗

簡単に感じたことを書きます

開業は自宅よりレンタルオフィスがオススメ

私は最初、親の所有するアパートの一室で開業しました。住宅街の普通のアパートなので、アクセスを案内するのも大変です。ホームページに写真を載せることもできません。ファミレスやカフェで面談するなどは嫌でした。その後、札幌駅と大通駅に近い、現在のレンタルオフィスに移転しました。ちゃんと行政書士会に登録できます。ホームページに面談室(会議室)の写真も載せられるし、見栄えも良いので大満足です。同じフロアに弁護士事務所、司法書士事務所、社労士事務所などもあり、他の士業の方と仲良くなって飲みに行けるくらいにもなれました。ちなみに行政書士だけで5人も開所しています。費用は狭い部屋なら家賃、光熱費、共益費などすべて入れても5万円以下になると思います。ちなみに私の場合、パソコンとプリンタしか用意していません。FAXも固定電話もありません(IP電話はあります)。必要なものはそれほど多くないと思います。

ホームページと自己紹介は大事だと思う

士業の中にはホームページがない方も大勢いますよね(私には考えられませんが…) インターネットで集客しないのであれば、それでも問題ないようです。ただ、お客様を紹介する場合などはやはりホームページがあった方が紹介しやすいので、作った方が良いと思います。

ちなみに一番最初のお客様にどうして当事務所を選んだのですか?と聞いたら「家から一番近いから」とのことでした。そんな理由で?と思うことがあります。私はホームページに顔写真も載せていないし、経歴も記載していません。それでも「コンサドーレがお好きなんですよね?」と同じサッカーチームが好きだから相談しようと思った、という方もいました。趣味や経歴を書いておくと、意外なところから依頼や問い合わせが来るかもしれません。個人的には人となりや考えをサイトに書くことは大切だと思います。

 

これから札幌で行政書士を開業する方へ

ざっと現在までの話を書きました。もし、これから札幌で開業する行政書士さんの中で、ちょっと話を聞いてみたいという方がいればお気軽にご連絡くださいね。レンタルオフィスの部屋をお見せしたり、お世話になっている弁護士さん、司法書士さん、税理士さんのご紹介?などもできると思います。ホームページの作成なども少しはアドバイスできるかもしれません。

もちろん、行政書士会でちゃんとしたメンター制度(先輩行政書士さんからの教育)もあるので、そちらを利用するのも良いと思います。

私は扱っている業務が偏っているので、ぜひ札幌でこれから開業する行政書士さんと仲良くなりたいなと思っています。よろしくお願いいたします。

 

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