浮気してしまった夫側は奥様に誠意を示すために、どう行動するべきでしょうか?? 謝罪以外になにをするべきでしょうか??
浮気してしまった夫側がやるべきこと、やってはダメなことをまとめました。
「もうしない」というのは当たり前
「もうしない」と言うのは当たり前のことなので、反省しているとはいえません。
例えば、交通事故を起こした加害者から「もうしないんで~。これからは気を付けます」と言われても許せませんよね。それよりも今回の事故の責任を取ってください、と感じますよね。
浮気も同じです。浮気した側は、浮気が「もう終わったこと」として、「これからの話」を勝手にはじめ、これが逆効果になってしまうことがあります。浮気された側からすると、まだ「なにも終わっていない」のです。
「もう浮気しないんで~」と奥様に言う前に、もっと言うべきことがあるはずです。
「大丈夫?」と聞かない
「夫から『大丈夫?』って聞かれるのがムカつくんです。ぜんぜん大丈夫じゃないんで。」という相談が過去に何度かありました。
浮気してしまった男性は深く反省し、ストレスで弱っている奥様に対して、心配しているので『大丈夫?』と声をかけたのでしょう。しかし、それが逆に「ムカつく」と思われてしまったのです。すべての原因は浮気した夫側にあるので、なにをしても「お前が言うな」「お前が原因だろ」と考えてしまう女性もいます。
この「大丈夫?」はあくまで例です。どんな言葉、どんな行動でも、夫のすべてが「イライラする」という方がいます。
ここで注意して欲しいのが「なにを言っても、なにをしても怒られるなら、なにもしなくていいや」と考えてしまう男性がいることです。
「せっかく〇〇してやったのに!」「もう心配してやらん!」「俺だって困ってる」などです。
【謝罪や反省に終わりはないこと】
【なにをしても怒られるのは当然であること】
【自分はこう思う、ではなく、奥様の希望がすべてであること】
を忘れないでください。
少しだけ自己紹介
当事務所では【浮気されても離婚しない】をテーマに、浮気された方の相談をたくさん聞いてきました。LINE登録だけで4500件以上です。
その中には、「夫に浮気されても私は離婚したくないのに、浮気した側の夫が逆ギレして、離婚することになってしまった」という相談が非常に多くあります。
浮気した側が誠実に対応していれば離婚が回避できた可能性があったにもかかわらず、本当にもったいない、残念な話です。当事務所では離婚で悲しい思いをする子供がひとりで少なくなるよう、お手伝いしています。
浮気した男性がやってはいけないこと
やってはいけないことをまとめました。
怒られても、指示されても、すべてに従わない
奥様から「もう謝罪は聞き飽きた!」と言われて、二度と謝らない…のはダメですよね。奥様から〇〇しろ、〇〇するな、と言われても、ご自身がどう行動するかは、すべてご自身の判断、責任です。あとから「妻が〇〇しろって言ったから…」と言ってもなにも意味がありません。本当に奥様が望んでいることなのか、自分がどうするべきか、よく考えてください。
聞かれたことに正直に答えてもダメ
「どうして浮気したの?」と聞かれて、「子供が生まれて妻を女性として見られなくなった」などと答える人が多いのですが、例えそれが真実であってもNGです。言われた方は傷つきます。知れば知るほど、浮気された側は傷つきます。離婚が近づきます。正直に認めた男性側は隠し事がなくなって、スッキリするかもしれませんが、奥様は地獄です。嘘をつけ、という意味ではありませんが、バランスが大事です。ものすごく繰り返し質問する女性もいます。
実際に、ご主人が深く考えず、正直に話したことで再構築できなくなったケースもあります。
離婚というワードを出さない
「そんなに辛いなら離婚した方がいいんじゃない?」「君が望むなら離婚してもいい」のように、浮気した側から離婚というワードを使うのは絶対にNGです。離婚するかは浮気された側が考えることであって、浮気した側が使うと脅しになります。一見、優しさや反省のように感じますが、まったく逆です。
奥様から「離婚したい」と言われても、簡単に応じないことも重要です。(奥様が本気なら、諦めて応じるべきかもしれませんが…)
子供ために…と言わない
「子供のために離婚(別居)したくない」「子供のために頑張りたい」など。本心だと思いますが、その、子供を苦しめる原因の本人が言っても逆効果です。「誰のせいでこんな状況になっているの?」と思われます。言うのであれば、慎重に。
以前と同じように…と言わない
「以前のようにニコニコして可愛い君に戻って欲しい」など。もう、浮気する前と同じには戻れないと思った方が良いです。(ご主人の立場として)
浮気された側も、浮気を知る前に戻りたいと思っています。でも、それができないから苦しんでいるのです。
自分と比べない
「俺は浮気されても、そんなに怒らないけど…」という男性は多いと思います。それが悪いとは思いません。しかし、自分と奥様を比べても良いことは絶対にありません。
無理に笑わせようとしない、家出しない、疑われるようなことをしない
「家の雰囲気が悪いので、良かれと思って笑わせようとする」→奥様は笑える状態ではない
「夫が家にいたら妻が不機嫌になるので、休日は外出するようにする」→奥様はまた浮気しているのではと不安になる
「不倫を終わらせるために、女性と話に行った」→絶対にダメ
など、実際に奥様が嫌がることをしてしまう男性がいます。
「どうしたらいいの?」と奥様に質問しない
「じゃあ、俺はなにをしたらいいの?なにをしても怒るじゃん!」と、ご主人がどうするべきか、奥様に聞くこともNGです。奥様も、どうして欲しいのか分からないのです。謝罪されても許せないし、でも、謝罪されないとムカつくのです。正直に答えられても、嘘をつかれても、ご主人が笑っていても、めそめそしていても、ムカつくのです。
浮気した側は、とにかく謙虚に、耐え続けることが大事です。ここからは簡単に。
他人に相談するときは慎重に
基本的には友人や親などには相談しない方がいいです。悪化する場合があります。特に女性に相談はダメです。
子供に勝手に話さない
子供から原因を聞かれることがあります。正直に話すかどうかは奥様に相談した上で。
お金で解決しようとしない
「お詫びに〇〇を買う」というのも、あまりオススメできません。結局は夫婦の、家族のお金です。「なにも考えていない」と怒られてしまうかも。
正論を言わない、論理的を求めない
「心療内科を受診したら?」「またその話?」など、ご主人にとっては当たり前のことでも、言うべきかは微妙です。
自己保身はかなりリスク
「親や会社に言われたくない」「女性に慰謝料請求して欲しくない」という気持ちは、みな同じです。嬉しい人などいません。しかし、それを奥様に言うと、さらに悪化します。お気持ちは理解できますが、それだけのことをしたので、絶対に反対しない方が良いです。
浮気した男性がやるべきこと
浮気した男性がやるべきことは、大きく二つです。
「やってはいけないこと」をしない
つまらない内容ですが上記に書いたことをしないだけでも、かなり「マシ」な方です。本当に上記をする男性が非常に多いので…。
考え続け、反省し続けること
結論を書くと、「〇〇すると奥様が許してくれる」という魔法はありません。
とにかく、反省を続けることしかありません。ご自身が何をするべきか、奥様のために何ができるかを考え続け、それが大変でも、何か月も耐え続けることが大事です。
そして、結論を急がせないこと、時間を稼ぐことも大事です。浮気された辛さは、すぐに癒せるものではありません。とにかく離婚の決断を先送りにしてもらって、時間と共にうやむやにするしかありません。
当事務所にできること
当事務所に出来ることは「再構築のための誓約書」を作成することくらいです。もし、書類作成のご相談であれば、お気軽にLINEしてくださいね。