最近のニュースで、スナックの人気が復活している話がありました。女性客が増えているそうです。
世の男性は仕事やプライベートでキャバクラやスナックに行くことがあります。もちろん、行くひとは行くし、行かないひとは行きませんが。若い男性より、40代以降がキャバクラやスナックに行くことが多いそうです。
では、なぜ男性がキャバクラなどに行くのでしょうか?少し個人的な話を書きます。
あまり女性はキャバクラに行ったことがない?と思いますが、綺麗な若いお姉さんがいて、なんかセクシーなイメージがあると思います。でも、実際はそうした感じばかりではなく、普通に世間話をしているだけだったり、ずーっと上司や先輩と話しているだけだったりします。なので、個人的に、わざわざお金を払ってまで行く理由はよく分かりませんでした。
あるとき、40代の上司に新人と一緒にスナックに連れて行かれました。もう、スナックというか、60代くらいのご夫婦が二人で経営している、なんとも表現できない空間でしたが。
そのお店に入ると、『久しぶりー!また会えて嬉しいわー!あら、○○さん、ちょっと痩せたんじゃない?』から始まって、健康の話や昔の話、いろんな話をしていました。途中、上司が『ここの焼うどんが旨いんだよー』と言って作ってもらい、食べてみたら普通の焼うどんでした。上司は2口くらいしか食べてないし。
私と後輩的には、なんにも面白くなかったですね(笑)
ただ、少し感じたことは、仕事のアレコレ抜きにして、こうして気軽に話せる相手がいるっていーなーと思いました。もちろん、友達はいるけど、みんな忙しくて簡単には会えないし、聞かれたくないこともあるし。その点、スナックのママは他人だから、仕事のことも、家庭のことも、いろんなことを忘れて話せるのかなと。プロだから余計なことは聞かないし、こちらは客だから、嫌なら帰るだけだし。
キャバクラでもスナックでも、共通して言えることは、訪れたら満面の笑みで迎えてくれます。『お疲れ様、久しぶり、会いたかった』って。
真剣に話を聞いてくれて、笑顔で励ましてくれます。楽しませてくれます。『大丈夫、大丈夫』って。
意味もなく、褒めてくれます。『そのネクタイ、おしゃれですね』って。
手を握って、寂しそうにお別れします。『また来てね、待ってるね』って。
もし、自分が疲れて職場から帰るとき、笑顔のキャバクラ嬢と、無表情な妻の、どちらに会いたくなるでしょうか。もちろん、子育てに休みはないし、お金貰って接待しているわけではありません。ただ、ほんの少し、そうしたお店に通うひとの気持ちも理解できそうです。