旦那が不倫を認めたが「そんなに俺が嫌なら離婚すればいいだろ」「前から離婚したいと思っていた」「彼女と再婚したい」と逆ギレされた。「○○するなら離婚する、別居する、家出する」と脅されている。
という相談が多くあります。
浮気を問い詰めたら、離婚したいと言われた
ほとんどの浮気は遊びなので、妻にバレたら謝罪し、もう浮気しない、というケースが多いと思います。しかし、意外とあっさり不倫を認め、浮気した側から逆ギレで「離婚したい」と言われるケースもあります。また、優しい男性で、心から反省し、離婚されても仕方ないです、妻が離婚したいなら、拒否する権利はありません的なひともいます。浮気した夫が離婚したい、というパターンをご紹介します。
よく言われることは大きく5つ
・ただの逆ギレ
・もともと離婚したかった
・再構築がめんどくさいから
・再婚したいから
・優しいから
のどれかが多いと感じます。
逆ギレ
特に何も考えていない男性に多いです。あとは酔っている場合など。あとから謝罪してくれるか、ずっとそのままか、で大きく異なります。「お前のそういうところがムカつく」「スマホを見るなんて信用できない」など。男性は親権を取ることが少ないので、離婚してもあまり困りません。別に離婚しても構わない、という男性は多いです。
もともと離婚したかった
スマホを見たりして、浮気が発覚し、ご主人を問い詰めます。証拠があったり、何度も問い詰めると、ご主人は意外とあっさり認めるかもしれません。
そうして、言われることは
・彼女は関係ない、もともと離婚したかった
・お前に愛情がない、結婚している意味がない
・彼女と再婚するつもりはないけど離婚する
・前からお前の◯◯が嫌だった
・自由になりたい、ひとりになりたい
などです。もちろん、奥様が離婚したいなら、それでも構わないと思います。しかし、当事務所には、離婚したくない女性の相談が多く、それでも離婚したくない、という相談が多くあります。
再構築がめんどくさい
この理由も多いです。めんどくさいってなに!?と感じるかもしれませんが、この表現が一番ぴったりだと思います。離婚してもいいし、離婚しなくてもいいし、どっちでもいい、という男性は意外といっぱいいます。もう謝ったし、二度と浮気しないと約束したし、これ以上、なにをしていいのか分からない。日々、メソメソされるのがウザい。そんなに俺のことが嫌いなら離婚しようよ、というタイプです。奥様が離婚したくなると思います。そうしたときは、この浮気がなかったら、どうだったか、を考えてみてください。例えば、もともと、お金や暴言などの問題があったのなら、難しいと思います。しかし、そうでないのなら、奥様が我慢すれば、再構築できると思います。「離婚でもどっちでもいい」という男性は、まだ再構築の可能性があります。
再婚したい
意外とこのケースは多くありません。しかし、一番やっかいです。不倫がバレて、離婚して、その相手と再婚する、というのは、そう簡単なことではありません。そこまで覚悟を持って不倫しているひとは多くありません。もし本気で再婚を考えていれば、奥様にバレる前に別の理由で離婚したい、と言われています。
ちなみに、本人たちが再婚する!と強く望んでいる場合、不倫の被害者(奥様)に対し、なんで離婚してくれないんだ!こんなにもお前が嫌いなのに!などと言われることもあり、精神的に相当厳しいです。
本気で再婚する気があるかは、これは相手が独身かどうかによります。
優しいから
中途半端に優しい人の場合です。良かれと思って、離婚を提案されることがあります。
・離婚するかどうかは君に任せる
・僕に離婚したくないという権利はない
・そんなに辛いなら、離婚した方が君のためだ
・この状態が続くのは、お互いのためによくない
・僕と離婚した方が、君は幸せになれる
など、浮気した夫が、あなた(と自分)のために、離婚したいと言い出すことがあります。浮気された奥様にすべてを丸投げしていて、反省しているようで、ただの無責任です。
浮気した旦那から強く離婚や別居、家出をすると脅されている場合
理由はなんであれ、浮気した旦那から離婚や別居、家出を示唆されている場合、どうしたらいいでしょう?(離婚する以外の話です)
例えば、慰謝料請求を諦めることで離婚が回避できるのであれば、まだマシな状況です。探偵に依頼したり、浮気相手を訴えたり、内容証明を送ってしまうと、ご主人が怒って難しくなります。慰謝料請求するとしても、状況によって注意が必要です。
詳しくは【不倫した側(有責側)から離婚できないは嘘?】
急がない、大事にしない
まずはこれ以上、おおごとにしないことです。不倫されたことを自分の親に言う、旦那の親に言う、会社に言う、などをするほど、再構築が難しくなります。また、浮気相手への慰謝料請求も、そこまで急ぐ必要はないはずです。まず優先すべきは、ご主人の態度です。
別居させない
別居すると、離婚が近づきます。こうした男性の多くは、ひとりで暮らした方が楽なのです。家にいても居心地が悪い、監視されている、泣かれる、などが大きな要因です。
ご主人と不倫の話をしない?
ご主人に対し、不倫のことを責めない方がいい、というのは誰でも想像できると思います。では、「不倫のことを一切触れず、我慢して以前と同じように暮らしていたら改善するか?」というと、そうとも限りません。そういう態度が「偉そう、重い」と言われるケースもあります。
まとめ
浮気した夫が、どういう理由で離婚したいか、によって大きく事情は異なります。
家庭内別居を提案した、不倫を容認した、2年以内に離婚することを約束し、それを条件に別居や家出しないことを決めた、などで離婚(家出)を回避した方もいました。大事なことは、結果だけではなく、そのタイミングです。時間の経過とともに、なんとなく離婚しないことになった、というケースもありました。
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