ご主人が浮気を認めた・認めないに関係なく、ご主人から離婚したいと言われて困っているという相談が多くあります。こうしたときに当事務所ができること、当事務所の考えをまとめました。
浮気を問い詰めたら、離婚したいと言われた
多くの方は、ご主人の浮気が奥様にバレたら、謝罪し、もう浮気しないので離婚しないでください…というケースを想像すると思います。
しかし、実際には不倫を問い詰めても、約2割くらいの男性は様々な理由により「離婚したい」と言い出します。奥様も離婚したいなら、それで問題ないでしょう。しかし、奥様が離婚したくない場合には困ってしまいます。最悪、浮気された奥様が、浮気したご主人に頭を下げて、離婚しないでください…というような状況になってしまいます。
ポイントは、ご主人が浮気を認めても認めなくても、離婚したいと言い出す人がいる、というところです。つまり、探偵に依頼して肉体関係の証拠を得ても、ご主人から離婚したいと言われることもあるということです。
※ 浮気を問い詰める前に「離婚したい…」とご主人から言われた場合も含みます
よく言われることは大きく5つ
- ただの逆ギレ
- もともと離婚したかった
- 再構築がめんどくさいから
- 再婚したいから
- 優しいから
のどれかが多いと感じます。
逆ギレ
「そんなに泣くくらいなら離婚した方がいい」「お前のそういうところがムカつく」「スマホを見るなんて信用できない」など。男性は親権を取ることが少ないので、離婚してもあまり困りません。別に離婚しても構わない、という男性は一定数います。
もともと離婚したかった
奥様がご主人のスマホを見て、浮気が発覚し、ご主人を問い詰めます。LINEなどの証拠があったり、何度も問い詰めると、ご主人は意外とあっさり認めるかもしれません。
そうして、言われることは
- 彼女は関係ない、もともと離婚したかった
- お前に愛情がない、結婚している意味がない
- 彼女と再婚するつもりはないけど離婚したい
- 前からお前の◯◯が嫌だった
- 自由になりたい、ひとりになりたい
などです。もちろん、奥様が離婚したいなら、それでも構わないと思います。しかし、当事務所には、離婚したくない女性の相談が多く、それでも離婚したくない、という相談が多くあります。
こうした相談は非常に多いので、別のページにまとめました。
関連ページ:浮気したくせに妻のせいにして離婚したいと言う男性に伝えたいこと
再構築がめんどくさい
この理由も多いです。めんどくさいってなに!?と感じるかもしれませんが、この表現が一番ぴったりだと思います。離婚してもいいし、離婚しなくてもいいし、どっちでもいい、という男性は意外といっぱいいます。もう謝ったし、二度と浮気しないと約束したし、これ以上、なにをしていいのか分からない。日々、メソメソされるのがウザい。そんなに俺のことが嫌いなら離婚しようよ、というタイプです。
再婚したい
意外とこのケースは多くありません。しかし、一番やっかいです。不倫がバレて、離婚して、その相手と再婚する、というのは、そう簡単なことではありません。そこまで覚悟を持って不倫しているひとは多くありません。もし本気で再婚を考えていれば、奥様にバレる前に別の理由で離婚したい、と言われています。
ちなみに、本人たちが再婚する!と強く望んでいる場合、不倫の被害者(奥様)に対し、なんで離婚してくれないんだ!こんなにもお前が嫌いなのに!などと言われることもあり、精神的に相当厳しいです。本気で再婚する気があるかは、これは相手が独身かどうかによります。
優しいから
中途半端に優しい人の場合です。良かれと思って、離婚を提案されることがあります。
- 離婚するかどうかは君に任せる
- 僕に離婚したくないという権利はない
- そんなに辛いなら、離婚した方が君のためだ
- この状態が続くのは、お互いのためによくない
- 僕と離婚した方が、君は幸せになれる
など、浮気した夫が、あなた(と自分)のために、離婚したいと言い出すことがあります。浮気された奥様にすべてを丸投げしていて、反省しているようで、ただの無責任です。
関連ページ:浮気した夫が離婚するかは君に任せると言っている
浮気した旦那から強く離婚や別居、家出をすると脅されている場合
理由はなんであれ、浮気した旦那から離婚や別居、家出を示唆されている場合、どうしたらいいでしょう?(離婚する以外の話です)
例えば、慰謝料請求を諦めることで離婚が回避できるのであれば、まだマシな状況です。探偵に依頼したり、浮気相手を訴えたり、内容証明を送ってしまうと、ご主人が怒って難しくなります。慰謝料請求するとしても、状況によって注意が必要です。
詳しくは【不倫した側(有責側)から離婚できないは嘘?】
急がない、大事にしない
まずはこれ以上、おおごとにしないことです。不倫されたことを自分の親に言う、旦那の親に言う、会社に言う、などをするほど、再構築が難しくなります。また、浮気相手への慰謝料請求も、そこまで急ぐ必要はないはずです。まず優先すべきは、ご主人の態度です。
別居させない
別居すると、離婚が近づきます。こうした男性の多くは、ひとりで暮らした方が楽なのです。家にいても居心地が悪い、監視されているなどが大きな要因です。
ご主人と不倫の話をしない?
ご主人に対し、不倫のことを責めない方がいい、というのは誰でも想像できると思います。では、「不倫のことを一切触れず、我慢して以前と同じように暮らしていたら改善するか?」というと、そうとも限りません。そういう態度が「偉そう、重い」と言われるケースもあります。
当事務所では慰謝料請求書が作成できません
原則、浮気したご主人から離婚したいと言われている場合には、肉体関係の証拠があったとしても、当事務所では慰謝料請求書の作成ができません。
法律上、不貞の証拠があり、条件をクリアしていれば、女性への慰謝料請求自体は可能です。ただ、ご主人から離婚したいと言われている状況で慰謝料請求しても、ご主人と奥様の関係が良くなるかは分かりません。
当事務所では「離婚しないこと」を最優先に考えているため、原則、こうした状況で慰謝料請求書の作成は受任していません。
では、奥様はどうしたらいいの?と感じると思います。基本的には、やはりご主人と話し合うなどして、ご主人が改心しないと難しいです。ただ、ご主人と奥様が話し合っても、関係が悪化する可能性が高いです。そうしたご主人は奥様が正論を言うほど、不快に思うためです。(このため、当事務所では安易にご主人と話し合ってね、とは言えません)
当事務所で出来ることがあるとすれば、奥様の話を聞くことくらいです。
当事務所では、とにかく話を聞いて欲しいという方向けに有料カウンセリングもご用意しています。もし、このページを読んで、有料でもいいから話を聞いて欲しい…という方はご相談くださいね。
親などの第三者を含めて話し合うべきか、探偵に依頼して確実な証拠を得た方がいいのか、このまま何もしない方がいいのか、女性に慰謝料請求した方がいいのか、夫と話し合うならどうしたらいいのか、などをご相談されることが多いです。
こうした問題に正解はありません。責任は負えないため、あくまで当事務所の感想や経験をお伝えすることしかできません。それでもいい…という方はLINEなどでご相談くださいね。
また、例外として、奥様がご主人との関係が悪化するリスクを承知の上で、それでも女性に慰謝料を請求したい、ということであれば慰謝料請求書を作成できます。
もし、「浮気した(浮気していそう)な夫から離婚したいと言われて困っている」という場合には、書類作成のご希望なのか、有料相談のご希望なのかをお考えの上、ご相談頂けると幸いです。
浮気した夫から離婚したいと言われているときのまとめ
- 浮気した側の夫から離婚したいと言われて困っている奥様は多い
- 女性への慰謝料請求は可能かもしれないが、離婚したくないなら夫の関係の方を優先した方がいい
- 当事務所ではご主人から離婚したいと言われている場合、原則は慰謝料請求書を作成していない
- 当事務所で出来ることは、有料相談で奥様のお話を聞いて、感想や経験を伝えること
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LINEやメールの相談はすべて無料です。遠くにお住まいの方でもご相談、ご依頼いただけます。LINEやLINE通話(音声のみ)を利用して、面談なしでも大丈夫です。初回の面談(2時間まで)も無料です。札幌駅と大通駅から徒歩10分。
※ 相手の住所が分からなくても相談OKです
※ 探偵に依頼して得た証拠などがなくても、配偶者が肉体関係を認めていれば請求できます
