夫に不倫(浮気)された女性から、2度目、3度目の浮気なので許せない、という相談が多くあります。繰り返すということは本気なのか、2回目、3回目の浮気はなにが違い、どう感じるのか、離婚すべきか、など。
2回目の不倫が許せない理由
当事務所では「不倫されても離婚しない」をテーマに、慰謝料請求書や誓約書の作成を行っています。離婚はそう簡単な話ではありません。さまざまな事情により、浮気されても離婚を希望しない方はたくさんいます。当事務所への相談では8割以上の方は浮気されても離婚しません。
夫の浮気は1回目でも辛く、悲しいことです。
自分は眠れないのに隣で夫はぐっすり寝ている。辛くても子供の前では笑顔でいなければならない。浮気の話を夫にすれば機嫌が悪くなるのでなにも言えない。誰にも相談できない、相談できてもすべてを話せるわけではない。気づけばスマホで不倫や離婚について朝まで検索している…。離婚できればどんなに楽か。それでも子供のため、結婚を祝福してくれた親に申し訳ないため、夫に愛情が残っているため、離婚できない。そんな自分が嫌いになる…。
過去にこうした相談が多くありました。
再構築のため、たくさんの我慢や努力をしてきたと思います。
- 辛くても夫に不倫の話題をしない、追求しない
- 疑わしい行動があってもなるべく詮索しない(夫の機嫌が悪くなるから)
- 体調が悪くても我慢して、普段どおりに振る舞う
- 夫がまた浮気しないように料理や家事を頑張る
など、浮気された立場でありながら、本当に頑張ってきたと思います。
浮気発覚から、再構築まで夫とたくさんの喧嘩があったと思います。
- 夫がもうなにも隠し事はない!とキレた
- まだ怒っているのか、もう謝っただろ
- じゃあ、どうして欲しいの?離婚したいの?
など、気持ちを理解されず、夫に失望もあったと思います。それでも我慢してきました。
2回目の浮気は、そんな今日までの努力や我慢を、すべて台なしにする最悪の行為なのです。
「もう1度だけ、信じてみよう」「やっと少し忘れられてきた」
そうした気持ちがすべて裏切られます。
「あの土下座はなんだったのか」「この謝罪もまた嘘なんだろう」
2回目は、どんなに謝罪されても、信じられないのです。
このため、2回目の浮気は、離婚しかない、という相談が多いのです。
同じ相手なら、余計に無理
特に許せないのは、相手が1回目の女性と同じ人の場合です。
- そんなにその女が好きなら離婚すればいいのに
- 遊びではなく、本気なんだな
- 世界で1番嫌いな女とまた関係を持ったなんて信じられない
そして、これが夫の同僚などの場合、さらにムカつきます。夫の同僚であれば毎日、会うことができるので本当に辛いです。それでも夫の言葉を信じて毎朝、夫を送り出してきた。仕事を辞められても困るから。そうした我慢がすべて裏切られてしまいます。
ポイントは3つ
さて、二度と浮気しないと約束したのに裏切られて、もう絶対に信用できないので離婚します、という気持ちも理解できます。ただ、そうシンプルな相談ばかりではありません。
ポイントは3つあります。
- 1回目の浮気発覚時にその女性に連絡したのか
- 肉体関係の明確な証拠があったのか
- 2回目の浮気は1回目となにが違うのか
※他のサイトでは、1回目の浮気発覚時に妻の対応が悪かったのでは?妻に原因があったのでは?と書かれていることがあります。しかし、当事務所ではそうした考えはありません。浮気する方が絶対的に悪いのです。仮に妻の料理が下手だろうと浮気していい理由にはなりません。正直、そうした人は、奥様が完璧だろうと、美人女優だろうと、きっと浮気しています。
1回目の浮気発覚時にその女性に連絡したのか
2回目の不倫相手が同じ女性の場合、最も重要なことは、1回目の浮気発覚時にその女性から謝罪があったか、奥様が連絡したかどうか、です。ほとんどの場合、夫の行動から浮気が発覚します。その際、奥様と女性との連絡は様々です。
女性と連絡を取れないことが多いケース
- 女性が出会い系やナンパ等で、夫が連絡先を消したので連絡が取れない!と言われた
- 夫から絶対に彼女に連絡するな、連絡したら離婚(家出)すると脅された
- 相手も既婚者だった
女性と連絡を取れたケース
- 慰謝料を受け取った
- 女性と直接会って、もしくは電話で謝罪を受けた
どうして女性と直接、連絡することが重要かと言うと、ご主人が嘘をついている可能性があるためです。表面上、ご主人は彼女と別れ話をした、彼女も連絡先を消した、彼女からフラれた、などと言うと思います。しかし、それが嘘の場合、彼女はなにも知らないかもしれません。
例えば、今も
- ご主人に独身(離婚済み)だと騙されている
- 離婚協議中だ、別居している、妻も浮気していると騙されている
などです。ここまでではなくても、1回目の浮気がバレたことを知らなかった、というケースは珍しくありません。知らなかったからセーフ、というわけではありません。しかし、二度と会わないという約束を破ってまた不倫したのか、そうでないかは、大きく異なります。後者は普通の不倫で、前者は相当、悪質な不倫です。
例えば、慰謝料を請求し、支払われ、和解書(示談書)を作成した場合などは、2回目の不倫があることはかなりレアです。1回目の発覚時になにもしないと、2回目の不倫の可能性が高くなります。
明確な不倫なのか、未遂なのか
次に重要なことは、1回目もしくは今回、肉体関係をご主人が認めた明確な不倫なのか、不倫未遂なのか、という違いです。これが最も現実的な問題だと思います。
ほとんどの不倫発覚では、明確な証拠はありません。探偵に依頼してラブホテルに入っていく写真を撮る、旦那のスマホからベッドの上で抱き合っている写真が出てくる、ということは少数派です。
- スマホで怪しいLINEの履歴があったが、なにもしていない、未遂だ、その内容は冗談だ、泊まったけどなにもしていない、と言われた
- ラブホテルのカードや怪しいレシートがあったが、デリヘルだ、レシートは拾っただけ、と言われた
など、ほぼ100%で不倫したと奥様は考えているが、ご主人は不倫を認めていない、というケースも多いのです。つまり、場合によっては、奥様にとっては2回目、3回目の不倫でも、ご主人の言い分としては1回も不倫はしたことがない(未遂が3回)ということになるのです。
この違いは非常に大きなものです。不倫の証拠がない、ご主人が不倫を認めていない場合などは、上記の不倫相手への追求なども難しく、奥様がなにもできない、という状態になります。ご主人や不倫相手にアクションができないと、ずるずる不倫が続きます。
2回目の浮気は1回目となにが違うのか
冒頭に書いた通り、1回目の浮気と2回目の浮気は、された側のダメージという面で、大きく異なります。2回目だから離婚する、という人の気持ちも分かります。では、夫の立場で考えたとき、どうでしょうか??
- 離婚を覚悟でまた浮気した
- どうしても浮気がやめられない
- (同じ人の場合)その女性が好きで好きで我慢できない
という男性は、そう多くありません。ほとんどの男性は、1回目でも2回目でも、遊びというか、本気ではありません。もし夫が離婚したいのなら、1回目の発覚のときに離婚していることが多いです。わざわざ土下座してまで再構築を選びません。
病気なの?依存症なの?と思われるかもしれません。医者ではないので判断はできませんが、ご主人みたいな男性は世の中にたくさんいることは間違いないでしょう。
おそらく、浮気された奥様の辛さの、10分の1もご主人は理解していないでしょう。ただ、それは、(同じようなことをした)他の男性も同じです。ご主人だけが特別ではありません。もちろん、浮気を許せ、離婚はダメ、と言うつもりはまったくありません。浮気どうこうではなく、信用がなくなって無理、ともよく言われます。離婚される方もたくさんいます。
ただ、2回目の浮気をした夫は私よりその女性を愛しているんだ!というのも、また少し違うと思うことが多々あります。まずはご自身が病まないようにケアすることが大切です。それからどうするかは、ゆっくり考えることをおすすめします。
同じ相手と3回目は相当悪質
3回、4回…と不倫する男性もいます。
こちらも
- 同じ相手なのか、別の女性なのか
- ご主人が不倫(肉体関係)を認めたのか、認めていないのか
- ご主人が反省して二度と浮気しない言っているのか、そうでないのか
などがポイントになると思います。これによって、話が違ってきます。
慰謝料を請求しない、という選択肢もある
探偵の写真などがなくても、ご主人が肉体関係を認めていれば女性に慰謝料請求できることは多いです。まずはお気軽にご相談くださいね。
逆に、様々な事情により、不倫相手に慰謝料を請求したくない、請求できない、という方も多くいます。そうした方はこちら【慰謝料請求しない解決方法とは?浮気相手に念書を書かせる】が参考になるかもしれません。
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※ 相手の住所が分からなくても相談OKです
※ 探偵に依頼して得た証拠などがなくても、配偶者が肉体関係を認めていれば請求できます