養育費を祖父母に請求?連帯保証人?

札幌離婚相談

養育費を受け取っている母子家庭の割合は2~3割程度というニュースを読んだことがあると思います。そうした背景から「夫は養育費を払わなくなりそうだけど、夫の実家は裕福なので、祖父母に払って貰うことはできますか?」と聞かれることがあります。

祖父母にお願いしてみることがダメ、ということはありません。ただ、祖父母は関係ないので、払う義務はありません。

 

連帯保証人は?

ちなみに、養育費にも連帯保証人をつけることは可能ではあります。夫の父親などに、連帯保証人になってもらう、ということです。

ただし、あまり一般的なことではありません。また、子供の父親(元夫)が亡くなると、養育費を支払う義務自体がなくなるため、連帯保証人に請求もできなくなります。

そして公証人から「公正証書には書けない」と言われる可能性が高いです。

 

連帯保証人にするデメリットは?

また、現実的に難しい点としては、養育費の約束を公正証書にする場合、連帯保証人の方も一緒に公証役場に来る必要がある点です。なかなか、そこまで頼むのは難しいようです。

もちろん、代理人にお願いすることも可能ですが、そうすると今度は事前の準備、印鑑証明書などが必要になってきます。印鑑証明書はあまり簡単に渡したいものではありません。代理もそこそこ面倒です。

 

では、どうするべき?

例えば、父方の祖父母が連帯保証人になってくれそうだけど、公証役場に行くのは…という場合、私文書の離婚協議書や保証契約書で対応することも可能です。強制執行はできませんが、祖父母に強制執行をすることも現実的には少ないと思いますし、払ってくれたらラッキーくらいの感覚であれば、十分かと思います。

また、父親が養育費を払わないときに、強制執行しやすくすることも重要です。例えば、公正証書で養育費を決め、払ってくれないとき、実際に強制執行する割合は多くありません。なぜなら、強制執行するにも弁護士さんに依頼し、その費用は安くないためです。毎月4万円だとして、その何ヶ月分のお金がかかるでしょうか…。当事務所の場合、この強制執行するときの弁護士費用についても、あらかじめ父親が負担するように約束した書類を作成しています。(ただし、父親がこの項目に応じる義務はありません)

このように、あまり知られていないだけで、実は色々な工夫があります。ぜひ、一度、ご相談くださいね。

 

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