離婚協議の進め方、申し入れの内容証明

離婚のとき、どう夫や妻に離婚の条件を伝えたらよいか難しいことがあります。また、すでに別居していて、冷静に離婚の条件を伝えたいこともあります。そうしたとき「離婚協議の申し入れ」という手紙を作成することがあります。

 

離婚協議の進め方

離婚が決まったとき、または離婚を相手に伝えるとき、養育費や財産分与などの条件を決める必要があります。このとき、どんな手順で条件を決めるかをご紹介します。

1、とにかく二人で話す

最も多いのは、とにかく二人で話し合う、という決め方です。それぞれが弁護士などの専門家に相談する場合も含みます。メリットは円満に決められること、費用がかからないことです。デメリットは、お互いに良く分からないまま決めてしまうと、お子様にとって残念な条件になる可能性がある、非常識な条件を提示してしまうと不信感を持たれる、などがあります。二人で話し合って決める場合でも、まずは専門家に相談してからが良いでしょう。

 

2、先に離婚協議書を作成する

先に専門家に依頼して離婚協議書を作成し、それを配偶者に見せる、という決め方もあります。こちらの方法であれば非常識な提案をしたり、分からないまま決めてしまう可能性が減ります。また比較的、円満な進め方になります。デメリットは、せっかく専門家に依頼して作成しても、調停をすることになれば費用が無駄になってしまうかもしれません。

 

3、調停する

費用が少ないこと、最低限の要求が認められやすいなどのメリットがあります。デメリットは時間がかかること、円満な離婚には向かないこと、進学費用などは難しいなどがあります。養育費を1円も払わないと言われている、連絡が取れない、などではオススメです。

 

4、離婚協議申入れの内容証明を送付する

後述します

 

離婚協議申入れの内容証明とは?

インターネットで検索すると、「離婚協議申入書」という書類を内容証明郵便で発送するケースなどが書かれています。離婚協議申入書とは、親権や養育費、慰謝料や財産分与などの希望をまとめて、相手に連絡する手紙のことのようです。こうした名称の書式があるわけではなく、単にこうした内容の手紙のタイトルのようなものです。内容証明郵便で送らなければならない、ということではありません。メリットがないとは言いませんが、揉めることが目的でなけば、普通の手紙を書留や特定記録郵便で発送すれば良いと思います。内容証明で送ってしまうと、どうしても身構えてしまいます。

 

離婚協議申入書はどんなときに利用するの?

基本的には、離婚の条件や希望を冷静に伝えたいときに利用します。例えば、二人で話すと喧嘩になってしまいそうで怖い、相手に言いくるめられそうで怖い、余計なことを言ってしまいそうで怖い、できるだけ正確な根拠を示したい、などです。

実際に、お二人で話し合っても感情的な話(どちらが悪い、離婚原因は○○だ、子どもが可哀想)になってしまうことも珍しくありません。円満に協議するために、根拠や理由、事実や金額を冷静に伝えたいときに利用すると良いでしょう。

手紙であれば、ご自身だけでなく、ご家族や専門家と相談しながら、じっくり内容を考えた上で相手に伝えることができます。また、受け取った側も、ゆっくり条件や質問に対して考え、回答することができます。

 

離婚協議申入書にはどんな内容を書くの?

一般的には、離婚協議書に記載する内容です。親権、養育費、面会、進学費用、財産分与(家や来車の名義、保険)、慰謝料、年金分割、通知義務などについて、まずはご自身の希望を伝え、相手にどう思うか聞くことになります。相手(夫や妻)がなにも不満や疑問がなければ、離婚協議書や公正証書を作成し、スムーズに離婚できると思います。

また、こうした内容以外にも、今後の流れなども記載できます。例えば

・離婚届は2月までに出したい

・半年後に離婚届を出すまで生活費を払って欲しい

・夫に振り込まれる児童手当を渡して欲しい

・ボーナスが出てから財産分与を計算したい

・通帳やハンコを速やかに返却して欲しい

・離婚が成立するまでも子どもに会いたい、会って欲しい

・内容が決まったら公正証書にしたい

・子供の新しい健康保険証を渡してほしい

・家具や家電を取りに行きたい

など、今後、具体的にどんなことをするか、したいか、なども書くことができます。

もちろん、○○しないと調停をします、など書いても良いとは思いますが、あまり脅すようなことはオススメしません。また、離婚の原因や理由を書くこともオススメしません。慰謝料の根拠として書く必要もあるかもしれませんが、基本的には責めるような内容は省略した方が無駄な時間がかかりません。

公証役場に必要な持ち物なども、そのときに伝えれば十分です。最初からすべてを書いても、理解に時間がかかってしまいます。優先すべきことから、冷静に、丁寧に伝えましょう。

 

理解して貰うことが目的

相談される方から見せて頂く相手からの手紙で、養育費○万円、財産分与○万円、面会月1回、など、条件だけ書かれているケースがあります。

ただ、いきなり、養育費は○万円!と主張されても、相手も判断に困ると思います。例えば、養育費の算定表というものがあって、それに照らし合わせると○万円になります。ただ、こうした事情があるので、プラス1万円で○万円を希望します。と書けば、相手も納得してくれるかもしれません。

財産分与や慰謝料なども同じです。参考になる資料などを添付しても良いかもしれません。大切なことは、事実や希望を書くだけではなく、相手に理解、納得して貰うことです。希望する離婚条件の説明書のようなイメージが良いと思います。応じないなら裁判だ!などと書く必要はありません。

 

円満な離婚をご希望ならご相談くださいね

当事務所では「離婚協議の申入書」を3万円(税別)でご依頼いただけます。

基本的にはご主人や奥様が納得し、円満に離婚の条件が決まるようなお手紙です。親権を争う場合など、紛争性のある場合は弁護士さんにご相談されることをオススメしています。行政書士は円満な離婚のときに、書類を作成することしかできません。円満な離婚をご希望の際は、お気軽にご相談くださいね。

・別居中でも同居中でも、どちらでも作成できます。郵送ではなく、手渡しする方もいます。

子供の幸せを最優先に考える離婚相談@札幌