「不倫相手に慰謝料を請求することも考えているが、慰謝料を受け取っても許せそうにないから迷っている、どうしたらいいか?」「浮気相手が不幸になればいいのに、不倫が家族や会社にバレてめちゃくちゃになればいいのに」という相談があります。当事務所の考えを書きます。
慰謝料を受け取っても浮気相手が許せない人は多い
当事務所では不倫の慰謝料を請求する場合、夫や妻が不倫相手との肉体関係を認めているなど要件を満たしている場合に限り、妥当な金額の慰謝料請求書(と示談書)を作成することしかできません。このため非常にあっさり終わることがほとんどです。
依頼された方から「こんなにすぐ終わるんですね」「これで終わりなんですね」と言われることがあります。「相手は慰謝料を70万円払うだけで、これから何もなかったように暮らすんですね。私は一生忘れられないし、家庭もめちゃくちゃです」というようなこともたまに言われます。
不倫相手から慰謝料を受け取っても、心からスッキリするわけではありません。むしろ、あっさり終わりすぎて、なんとも言えない感情になる方もいるようです。慰謝料を受け取って冷静になると、不倫相手は60万円前後を払っただけで、訴えられたわけでもないし、家族や会社に知られたわけでもないし、普通に暮らしていけることを理解します。
そして「やっぱり許せない、苦しい」「慰謝料を受け取っても割に合わない」「こちらの方が損をしている」と感じてしまいます。
相手は謝罪する義務などない
ご存知かもしれませんが、不倫したとしても、不倫相手が会社を辞めたり、不倫を親に言う義務はありません。こちらから不倫相手の会社や親に不倫を伝えることもできません。不倫相手が奥様に謝罪する義務もありません。二度と夫を会わないと約束する義務もありません。
基本的に、不倫相手は奥様に慰謝料を払う義務しかありません。
不倫相手の不幸を願っても、叶わなかったときに自分が傷つく
不倫相手が不幸になろうが、幸せになろうが、二度と自分の夫にさえ関わらなければ、奥様にはなんの関係ありません。不倫相手の不幸を願うと、その願いが叶わなかったときに、ご自身が嫌な気持ちになってしまいます。そして、その願いが叶うことは少ないです。例えば離婚されろ、解雇されろ、という願いが叶うことは少ないです。いまはSNSで私生活が分かることが多いので「不倫したくせにパンケーキ食べてインスタにあげてます!旅行に行ってるんです!これから結婚するらしいです!」と教えてくれる人も多いです。
なにかを期待してしまうと、期待通りにならなかったときに自分が傷つきます。自分でコントロールできないことは期待しない方がよいです。
不倫相手と関わるだけ人生の無駄
また、浮気された側はなにも悪くありません。どんな理由があろうと、浮気した人たちが悪いです。不倫相手と関わっても良いことはなにもないので、早く妥当な慰謝料請求をして、二度と関わらないという書類にサインさせて、次に進んだ方がよいです。不倫相手と関わっても、人生の無駄でしかありません。大切な時間や労力を、これ以上、不倫相手のために使うのはもったいないです。
慰謝料請求をしないと、ずっと悩む
逆にいうと、浮気された側がコントロールできること(自分で選べること)は、慰謝料請求しかありません。慰謝料請求をしないと、ずっと「やっぱり慰謝料請求しようかな」と考えてしまいます。それは時間の無駄です。なにもしない、という選択肢がダメとは思いませんが、結果的に後悔される人が多いので、さっさとした方が楽だと思います。(慰謝料請求しなかった結果、不倫が続いてしまったという人が多いです)
許さなくていい
「不倫相手に慰謝料請求したら許せますか?」と聞かれたら、「はい」とは絶対に答えません。思いません。ただ、そもそも不倫相手を許す必要などないと思います。
許せる・許せないに関係なく、慰謝料請求しかできないので、なるべく早く慰謝料請求を終わらせて、奥様の人生から不倫相手が占める割合を少しでも減らすしかないと私は思っています。
ちなみに、不倫相手が不幸になればいいのに、というのは非常に共感できますし、心の中で天罰を望むことくらいは自由にしていいと思います。それくらい許されますよね。
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※ 相手の住所が分からなくても相談OKです
※ 探偵に依頼して得た証拠などがなくても、配偶者が肉体関係を認めていれば請求できます