近年、旦那から性病を移されて浮気が発覚した、その性病が原因で手術を受けることになったの慰謝料を請求したい、などの相談が増えています。このページでは、夫から性病を移されたケースの慰謝料などについてご紹介します。
性病が原因で浮気が発覚
浮気や不倫が発覚するきっかけはたくさんありますが、ご主人の浮気によって、奥様まで性病になるケースは本当につらいものです…。
奥様が病院に行って発覚するケース、ご主人が病院に行って性病が発覚し、奥様のリスクを考えて浮気を自白するケースなどがあります。クラミジア、ヘルペス、コンジローマなどをよく聞きます。
浮気されただけでもつらいのに、自分が病気になると、本当に大変です。
性病を移されたことが原因で夫に慰謝料を請求できるか?
性病が移されたことを理由に夫に慰謝料請求できますか?と聞かれることがあります。
ポイントは「離婚するかどうか」と「証拠があるか」です。
離婚する場合、不倫の慰謝料、及び、性病を移されたことに対して慰謝料請求できます。ただ、そのためには証拠か根拠が必要です。ご主人が浮気したことを認め、ご主人も同じ性病になっている場合などは請求はスムーズだと思います。逆に、ご主人が浮気したことを認めない場合は難しくなります。性病になった=浮気した、とは限りません。可能性は低いですが、温泉や銭湯、ジムなどでも性病が移ることはあるそうです。また、奥様だけ性病になっている場合も悩ましいところです。いくらご主人に検査を受けるように言っても、絶対に受けない、という男性がいます。ご主人から性病を移された、という根拠だけでは、必ずしも慰謝料が受け取れるとは限らないと思います。
また、離婚しない場合も難しくなります。これは性病に関係なく、一般的な浮気も同様ですが、離婚しない場合に、夫婦間で慰謝料請求というのは基本的に難しいです。夫婦の家計(財布)は基本的に同じ(ひとつ)なので、法律的にはあまり意味がないためです。詳しくは【離婚しないで夫に慰謝料請求できる?(不倫の夫婦間の慰謝料請求)】をご覧くださいね。
ただ、ご主人が応じてくれれば、慰謝料を受け取ることは可能です。ご主人を訴える、などは難しいですが、二人の話し合いで慰謝料を払う、受け取る、ということは問題ありません。離婚の財産分与のときに有利になるかもしれません。そのためには、あとで共有財産だと言われないように、しっかり書類を残すことが大切です。
浮気相手に慰謝料を請求できるか?
証拠や根拠があれば浮気相手に不倫の慰謝料請求はもちろん、可能(相手が既婚者だと知っている場合)です。ただ、きっとその女性から性病を移されたのだから、その分も慰謝料に上乗せしたい、というのはなかなか困難です。
理由のひとつは、その女性が同じ性病にかかっているかどうかを証明することが困難なためです。その女性に検査を強制させることも、検査結果を得ることも困難です。
次が、本当にその女性から感染したか証明が難しいためです。実際にあったケースとしては、不倫相手の女性が検査して性病が発覚し、それを理由にご主人が検査したらご主人も性病にかかっていて、最後に奥様も検査したらやっぱり性病になっていた、ということがありました。順番的に、その不倫相手の女性が原因と考えますよね。ただ、誰が一番最初に罹患したかは証明が困難です。ご主人に他の浮気相手が絶対にいないかは分かりません。
また、浮気が相手が風俗嬢の場合、そもそも慰謝料請求が困難です。性病は風俗通いで発覚することも多いので…。なかなかムカつくことですが…。
性病が原因で体調不良、手術、不妊など…
そして悩ましいのが、性病は離婚やお金では解決しないことがある、という点です。
性病が原因で体調不良になり仕事を辞めることになった、手術をすることになった、病院で不妊になるリスクがあがると言われた、などが実際にありました。
離婚しようが、性病が治るわけではありません。お金をもらったら不妊の可能性が減るわけではありません。相談を受けていて本当につらいです…。正直、どうアドバイスしていいのか分からないときがあります。
離婚しない場合、誓約書を書かせる
できるだけ多く慰謝料をもらって離婚する、という選択もあると思います。ただ、やはりどんな理由があっても離婚しない、できない、という方もいます。
もし、不倫相手に慰謝料を請求するのであれば、お気軽にご相談くださいね。全国どこからでも対応できます。
また、不倫相手に慰謝料を請求しない場合、ご主人に誓約書を書かせる、ということもオススメです。このまま奥様だけ嫌な思いをして、ご主人はなにもしない、なんて許せませんよね。二度と浮気しないこと、風俗や出会い系アプリを利用しないことはもちろんですが、日々の生活、お金の管理、将来のことまで、しっかり考えて、償いをしてもらいましょう。
残念ながら離婚しても経済的には悪くなることがほとんどです。離婚しないのであれば、離婚に備えて慰謝料を先にもらう、マイホームを買ってもらう、いつか海外旅行の費用を出させる、スイート10や銀婚式に素晴らしいアクセサリーを買ってもらうなど、せめて奥様の気が少しでも晴れるために行動させましょう。詳しくは【再構築のための誓約書/浮気や不倫されても離婚しない】をご覧くださいね。
彼氏彼女、婚約者の場合
残念ながら、恋人に性病を移されても、なかなか慰謝料請求は難しいようです。
男性が性病に感染していることを知っていながら女性と性行為をして女性が感染した場合、慰謝料が認められたケースはあります。ただ、同様のケースで多くの男性が言うセリフは「俺から移ったとは限らないじゃん」です。もっと言えば「お前が俺に移したんじゃねーの」まであります。本当に女性がその男性としか行為をしていなくても、それを証明したり、男性を納得させることは困難です。
もちろん、絶対に請求できないわけではありませんので、専門家に相談されると良いでしょう。
ちなみに…
このページは週に100回くらい閲覧されています。世の中には夫(妻)や彼氏(彼女)から性病を移される方がいっぱいいるんだな…と感じます。珍しいことではないので、慰謝料請求などをお考えであれば、お気軽にご相談くださいね。全国からご相談いただけます。
夫に浮気された妻が知っておくべき30のこと
夫に浮気されたときに知っておきたいことをまとめました。証拠のこと、夫が逆ギレしたときのこと、浮気相手に仕事を辞めて欲しい、浮気相手に謝罪をさせたいなど、これまでのご相談で聞かれたことをまとめています。詳しくは【夫に浮気されたときに知っておくべきこと】をご覧くださいね。
離婚しないで不倫や浮気の慰謝料請求なら
行政書士札幌中央法務事務所では「夫や妻に浮気されても離婚しない」をテーマに「浮気相手にだけ慰謝料請求する」ための慰謝料請求書や示談書の作成を行っています。慰謝料請求については【離婚しないで不倫相手だけに慰謝料請求したい@札幌】のページをご覧くださいね。LINEやメールの相談は無料、面談も無料です。着手金は5千円(税別)だけ。札幌駅と大通駅から徒歩10分以内です。全国対応しています。
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