浮気されても慰謝料請求しない方がいいケース

夫や妻の浮気が発覚しても、すぐに慰謝料を請求する人ばかりではありません。浮気相手に慰謝料請求しない方がいいケースをご紹介します。

 

慰謝料請求は不安がいっぱい

ご主人(奥さん)の浮気が発覚した場合、慰謝料請求するかとても悩みます。

  • ご主人を問い詰めたら、離婚されそう…
  • 請求に高額な費用がかかりそう…
  • さらに事実を知って傷つくのが怖い…
  • ご主人が不倫相手のことを白状しないが、探偵はちょっと…
  • 大事になったら、もう元には戻れなくなりそう…
  • 証拠が少なくて、どうしたらいいか…
  • 絶対に許せないけど、お金が欲しいわけじゃない…
  • 社内での不倫なので、会社にバレたり大事になってクビになったら困る…
  • 大事になって、子供たちにバレたら困る…
  • 弁護士さんなどの専門家に相談するのも怖い、面倒、時間ない…
  • 裁判とかになって時間がかかったり、面倒なことになったら困る…
  • 大事になって世間にバレたら恥ずかしい…

など、本当に悩ましいことがたくさんあります。また、慰謝料請求して後悔している人もいます。慰謝料は必ず受け取れるわけではありません。

不倫の慰謝料請求で後悔したケース(失敗)

慰謝料が絶対に受け取れる保証はない

 

浮気が発覚しても慰謝料請求しない方が良いケース

浮気が発覚しても慰謝料請求しない方が良いケースは

  • 浮気した夫や妻が逆ギレしそう
  • 肉体関係の証拠が十分ではない
  • 相手が独身ではない、既婚者と知らなかった
  • 精神的に耐えられない
  • セクハラの可能性がある
  • 職業や立場上、浮気が知られると困る

などがあります。

浮気した夫や妻が逆ギレしそう

やはり最も多いご相談は「浮気相手に慰謝料請求したいが、慰謝料を請求するならお前とは離婚すると夫から脅されている」というご相談です。詳しくは【浮気相手に慰謝料請求した場合の旦那の反応は?傾向と対策】でご紹介しています。

肉体関係の証拠が十分ではない

肉体関係の証拠が十分ではなく、弁護士さんなどの専門家に相談しても「いまの状況では請求が難しいです」と断られてしまった方も多くいます。配偶者が肉体関係を認めていれば慰謝料は請求できることが多いです。【不倫の証拠は本人の自白があればOK

相手が独身ではない、既婚者と知らなかった

浮気相手に不倫の慰謝料を請求しても「彼が結婚していると知らなかった」という理由で慰謝料を払わないかもしれません。相手と夫が同僚であればこうしたことは考えにくいですが、マッチングアプリやSNSで知り合った場合には注意が必要です。

また、相手が既婚者の場合も注意が必要です。「慰謝料を払うなら、私の夫からもあなたの夫に慰謝料を請求させる」などと言われるかもしれません。

精神的に耐えられない

慰謝料請求を専門家に依頼するためには、不倫の詳細を説明しなければなりません。すべて終わるまで半年以上、1年以上かかることもあります。そうしたストレスがしんどい、嫌、という方も多くいます。

セクハラの可能性がある

浮気相手が夫の同僚、特に部下や年下の場合、セクハラで大きな問題になる可能性があります。基本的には相手が誰であれ不倫の事実は同じです。しかし、相手から「慰謝料は払いますが、関係を持つ前にあなたの夫からしつこく誘われたこと、断ったら仕事で嫌がらせされそうで断れなかったことなどを会社に報告します」などと脅される可能性があります。

職業や立場上、浮気が知られると困る

ご主人が経営者で従業員と不倫した場合、ご主人が警察官や自衛官などの公務員の場合、ご主人が医師の場合など、不倫の事実が会社や従業員に知られると困る、というケースも多くあります。

 

大切なことは、ケジメをつけること

当事務所には、1年以上前に浮気が発覚して、ずっと慰謝料請求するか悩んでいる、という方からの相談も珍しくありません。もちろん、そうした相談も大歓迎です。しかし、正直なところ、「その悩んでいた時間が少しもったいない」と感じます。ご存知の通り、慰謝料請求は不倫の事実などを知ってから3年以内であれば可能です。このため、慰謝料請求をしていない方は、その3年間、悩み続けることがあります。この時間はとても辛く、なかなか前に進むことができません。

悩み続けるくらいなら、ほんの少額でもいいので慰謝料を請求して、さっさとその不倫相手との関係を終わらせてしまった方が精神的にとても楽です。基本的には慰謝料を請求して、和解(示談)してしまえば、その後は請求できなくなります。相手が少額の慰謝料ためにリスクを負う可能性も減ります。

または、慰謝料は請求せずに、二度と夫や妻を関わらないという書類にサインさせて終わりにするという選択肢もあります。後述します。

 

離婚するかで悩んでいるなら

慰謝料請求をするか迷っている方で悩ましいケースは、離婚する可能性が高い場合です。

もし、離婚しない条件で慰謝料請求を請求し、和解してしまうと、その後に離婚しても慰謝料請求はかなり困難になります。慰謝料は離婚しない場合より、離婚する場合の方が高額になることが多いので、これを気にする方がいます。とても合理的な考えだと思います。

ただ、離婚した場合のことばかり考えて、悩み続け、その結果、離婚になってしまうのは、本末転倒だと思います。慰謝料を請求しないと「自分はこんなに苦しんでいるのに、相手にはなにも罰がない!」と、イライラするでしょう。そのストレスはご主人や奥様に向くかもしれません。なにより、この不倫にケジメがつかず、ずっとモヤモヤする可能性があります。

 

単純にめんどくさい、関わりたくない

慰謝料請求を迷う理由として「めんどくさい」「もう関わりたくない」という方もいると思います。ほとんどの人は法律関係の事務所に気軽に行こうとは思いません。お金のために、何ヶ月も揉めるくらいなら、早く忘れたい、もう関わりたくない、という方が大勢います。いろいろと悩んで、辛くて、もう、どうしていいか分からない、というご相談も多くあります。私もその通りだと思います。慰謝料のために貴重な時間とエネルギーを使うのは、もったいないです。しかし、めんどくさい、関わりたくない、と思う人ほど、さっさと終わらせた方が楽だと思います。

 

できるだけ費用をかけないことも大事

慰謝料請求にどれだけ費用がかかるのか不安な方も多いと思います。

当事務所の場合、着手金は5500円、成功報酬は15%と消費税だけです。その代わり、慰謝料請求書や和解書など書類を作成することしかできません。相手に無視されたり、払わないと言われた場合などにはそこで依頼が終了となります。それでも、5500円しか損はしません。

ご主人や奥様が肉体関係を認めていて、一定の条件を満たしていれば、かなりの割合で円満に慰謝料は支払われます。離婚しない場合の不倫の慰謝料は求償権を放棄させた上で60万円前後が多いので、相手も争うより、払った方が安く済むためです。

60万円を受け取っても、請求に何十万円もかけてしまうと手元に残るお金はわずかです。そのわずかなお金のために多大な労力やストレス、何か月もの時間をかけるのは、あまり良い選択ではないと思います。

当事務所ではできるだけ早く、お金をかけずに終わらせることが大事だと考えています。とりあえず慰謝料請求してみて、もし無視されたらそのとき考える、くらいでも大丈夫だと思います。

 

お金は請求しない、という選択も

慰謝料を請求すると、最初に書いたようなリスクが気になる方もいます。そんなときは、慰謝料は請求せず、誓約書だけ作成する方法もあります

この誓約書は、不倫相手に書かせる書類です。『肉体関係を認める』『二度とラブホテルなどに夫や妻と行かない、行ったら違約金を払う』『もう二度と会わない、連絡しない。違反したら違約金◯万円支払います』という内容などを記載します。

職場が同じであれば「業務外で」などを書けばいいだけなので、基本的にはどんな関係でも作成できます。

詳しくは「慰謝料請求しない解決方法とは?浮気相手に念書を書かせる」です。浮気は認めたけど、争いたくない場合にオススメです。

 

白黒つけずに、終わらせるという選択も

浮気を絶対に認めない人もいます。当事務所では、「浮気を認めない人」向けの誓約書も作成しております。

例えば、肉体関係を認めなくても、「仕事と嘘をついて女性と会っていたこと」「女性と不適切なLINEやメールをしていたこと」などを明記し、「二度とその女性と二人で会わない」「連絡先をすべて消す」「違反した場合はペナルティ」などを約束させた誓約書です。

これは浮気相手、配偶者のどちらでも作成できます。女性が「彼が既婚者だと知らなかった」と嘘をついていても、この誓約書にサインするデメリットはないはずですよね。

これなら、肉体関係を認めなくても、サインしてくれるかもしれません。この誓約書の目的は「これ以上、浮気や怪しい行動をさせないこと」です。あえて、事実を追求しない、という選択もあります。大切なことは、過去ではなく、未来です。浮気を認めない、問い詰めたくない、という場合にオススメです。

 

なにもしない、はオススメしない

「あのとき、こちらに依頼しておけば…」と言われることが、よくあります。一度、ご主人や奥様の浮気や浮気未遂が発覚した際、とりあえず、相手に電話したり、連絡先を消させるだけで終わらせるケースがあります。しかし、その後、やっぱり関係が続いていて、残念なことになることが珍しくありません。慰謝料は請求しなくてもいいので、事実を認めさせる、二度と夫や妻と会わない、連絡しない、違反したら違約金を払う、などを形(書類)にして、残しておくことをオススメします。

 

慰謝料請求しない方がいいケースのまとめ

不倫の慰謝料請求にはリスクや心配があります。慰謝料請求しない方がいいと感じることもあります。慰謝料請求で大事なことは請求する慰謝料の高額さではなく、手元に残る金額の多さです。そして慰謝料を請求せず、相手に誓約書などを書かせて早く終わらせる、という選択肢もあります。当事務所は誓約書の作成のみでも大歓迎ですので、お気軽にご相談くださいね。相談は無料です。

 

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離婚しないで不倫や浮気の慰謝料請求なら

行政書士札幌中央法務事務所では夫や妻に浮気されても離婚しないをテーマに浮気相手にだけ慰謝料請求するための慰謝料請求書や示談書の作成を行っています。ご依頼時の着手金は5500円(税込み)だけ。

LINEやメールの相談はすべて無料です。遠くにお住まいの方でもご相談、ご依頼いただけます。LINEやLINE通話(音声のみ)を利用して、面談なしでも大丈夫です。初回の面談(2時間まで)も無料です。札幌駅と大通駅から徒歩10分。

※ 相手の住所が分からなくても相談OKです

※ 探偵に依頼して得た証拠などがなくても、配偶者が肉体関係を認めていれば請求できます